サクセスストーリー

ロボットと射出成形機の協調動作

英国のプラスチック加工業者は、プレス機にはもちろんのこと成型部品の加工を処理するロボットにも多くの投資を行っています。このコンセプトはおおきな成功を収め、 今では新しい射出成形機を注文するたびにそのパケージの一部にロボットが組み込まれています。

お客様にとってのメリット

  • 無駄のない物流
  • 高い生産性とコスト効率
  • 省スペース化
  • 複数の作業ステップの同期実行

アプリケーション

射出成形セルと同時に行われる完全な部品加工

自動車部品メーカーのWHS Plasticsは、射出成形セルの自動化に多額の投資を行っており、その一部には2台のロボットが含まれます。この多国籍企業は、高性能ストーブリロボットが行う一連のプロセスを生産セルに直接組込んでいます。

英国のSutton Coldfieldに拠点を置くWHSプラスチックは、国内の自動車製造業界によく知られた自動車部品メーカーです。約1,000人の従業員を抱え、自動車部門以外の顧客にもサービスを提供している同社は、75台以上のプラスチック射出成形機を稼働させ、すぐに組立可能な部品とモジュールを製造しています。 

WHSプラスチックの成功は、高度な自動化にあります。社内のシステム設計者は、金型から部品を取り外すプロセスを自動化するだけでなく、 それに続くタスクを射出成形セルに直接統合することにも着手しました。

ソリューション

射出成形機と連動するロボット

その実現のために、約50台のストーブリロボットが射出成形機と並んで設置されています。現在のプロジェクトでは、2台のTXシリーズロボットが1つのセルに搭載されています。射出成形機は 、大型車両のテールゲートパネルをプレスします 。1台目の ストーブリ製高可搬ロボットTX200 は、射出成形部品を金型から取り出し、所定の位置に保持したまま組み立て装置に配置します。

一方、2台目のロボット(小型のストーブリ TX60 )は、振動コンベアで運ばれてきた複数のファスナーのうち、最初のものをピック氏、分離ステーションに落とします。次にTX60 は テールゲートに異なるデザインの複数のクリップを取り付けますが、このクリップはインナートリムの取付用です。このプロセスの間、TX200 は コンポーネントをしっかりと保持します。その間、次のテールゲートパネルは射出成形機でプレスされています。

非常にダイナミックな TX60 が作業を完了し、すべてのクリップを取付けると、射出成形機がクランプ装置からパネルを取り外し、組み立て済みのモジュールを次の加工ステーションへと送る排出コンベアに置きます。

お客様の使用状況

フルコンポーネント加工は効率的で生産性が高く、経済的です

WHSプラスチックは、同じコンセプトで他の自動車部品も生産しており、パネルの射出成形、ロボットによる金型からの取り出し、同じロボットによる更なる加工(必要に応じて2台目のロボットの助けを借りる)という3つの工程を同期して実行できることが利点となっています。射出成形用途において、ストーブリのロボットは、その 高いダイナミクス、精度、信頼性で高い評価を得ています。

このソリューションの導入により、同社は時間とスペースを節約しながら、高い品質を確保しています。ロボットは休みなく再現可能なパフォーマンスを提供し、品質保証もセルに組み込むことができます。さらなる利点は、大部分が完成した、または少なくとも事前に組み立てられた部品がコンパクトなスペースで製造されることです。ロボットによる自動化というコンセプトは、WHS Plastics 社にとって大きな成功を収め続けており 、ストーブリ製ロボットは現在、新しい射出成形機のパッケージの一部として、定期的に導入されています。